東京工業大学地球史資料館
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目次 化石・岩石 鉱物標本
資料館に展示してある化石や岩石試料
 
  恐竜の卵(北アメリカ産) 珪化木(アメリカ・アリゾナ産)
  三葉虫(モロッコ産) ストロマトライト(カナダ・スレーブ産)
  アノマロカリス(レプリカ) 眼球状片麻岩
(ネパール王国・サンダリジャル産)
  エディアカラ動物群(レプリカ) 柱状節理(玄武岩)
(オーストラリア・ニューサウスウェールズ産)
  アミツォーク片麻岩
(グリーンランド・イスア産)
縞状鉄鉱層
(オーストラリア・ハマースレー産)
 
 
恐竜の卵(北アメリカ産)
河川の氾濫原などに営巣し、産んだ卵が土砂に埋もれて化石になりました。約8000万年前の恐竜の卵の化石です。
三葉虫(モロッコ産)
5-4.5億年前頃が最盛期で、2億5000万年前に絶滅してしまいました。日本でも4億年前頃以降のものが出現します。
 
 
アノマロカリス(レプリカ)
アノマロカリスはカンブリア紀(5.3億年前)の間、最大の肉食動物でした。最初の化石は、カナディアンロッキーから発見されました。その形から、アノマロカリスは体側のヒレを波のように動かし、水の中を自由に動き回っていたと考えられています。また、このために多くの動物を補食することができました。しかし、どうしてアノマロカリスがカンブリア紀に絶滅してしまったのかは今でも謎のままです。
エディアカラ動物群(レプリカ)
先カンブリア紀末(約7-6億年前)に生物が急激に多様化、大型化しました。薄く大きな葉っぱ状のものをを浅海で広げて光合成を行っていたものもいたようです。約6億年前に急激に滅びましたが、その原因(劇的な環境変化)をめぐって、研究が活発になってます。
 
 
アミツォーク片麻岩(グリーンランド・イスア産)
灰色と白の縞模様をしていますが、この縞模様を片麻状構造といい、片麻状構造をもつ岩石を片麻岩といいます。この岩石の中にある小さなジルコンという鉱物を取り出して年代測定をした結果、約38億年前にマグマが固まってできたトーナル岩質花崗岩が、そのあと変成作用をうけて、約27億年前にこのような片麻状構造ができたことがわかりました。
珪化木(アメリカ・アリゾナ産)
4.4億年前に植物が陸上に進出したのち、次第に大型化し3億年前には巨大な森林が現れました。この珪化木は約2億年前の材木の化石で、切断してその表面を磨いてあります。断面には年輪が残っていて、この年輪によってこの木が昔、どういう向きに立っていたか知ることができます。
 
 
ストロマトライト(カナダ・スレーブ産)
ストロマトライトは、シアノバクテリアとよばれる浅い海に住むラン藻類の一種が、海水で成長するときに砂粒を取り込み、炭酸カルシウムなどを層状に積み重ね形成されます。現在は、オーストラリア西海岸のハメリンプールなどでみられ、一つの縞は一日に対応します。このストロマトライトは19億年前のものですが、当時、海岸の波打ち際まで生物が生きられる環境が広がったことの証拠になります。ラン藻は光合成をする最初の生物で、この光合成により地球上の酸素が増加してといわれています。
眼球状片麻岩(ネパール王国・サンダリジャル産)
5cm程度の白色柱状の長石の結晶がところどころに含まれる片麻岩です。現在はネパールにありますが、この岩石が作られた時はインド大陸は南極大陸とくっついていました。南極大陸も実は幾つかの小さな大陸が10億年前頃に次々と衝突・合体してできた複合大陸らしいことがわかりつつあります。
 
 
柱状節理(玄武岩)
オーストラリア・ニューサウスウェールズ産) 玄武岩マグマが地表に噴出して冷却固化する時にできた、規則正しい柱状の割れ目を柱状節理と呼びます。マグマが固化し、さらに冷却、収縮することによって体積が縮んだために起きる現象です。
縞状鉄鉱層(オーストラリア・ハマースレー産)
5-27億年前頃に光合成をする生命の出現により、海水中の酸素濃度が急激に増加し始めました。その酸素と海水中に溶け込んでいた鉄とが反応して無機的に晶出し沈殿したり、もしくは、その酸素と鉄を微生物が取り込み、体の中で鉄鉱物を作り、その遺骸がたまってできたのがこの岩石で、海水中の酸素濃度が増加したことを示す重要な証拠となる岩石です。